さらに2010年代に入ると、観光の多角化が図られる。冬だけでなく、①夏のフィッシング ②カヌー ③ハイキング ④先住民文化体験 など四季型観光へ拡大させている。そしてSNSの普及とともに、オーロラ写真が拡散し、個人旅行客の増加につながった。
ところが2020年のコロナで壊滅的打撃を受ける。パンデミックにより国際観光が停止。オーロラ観光はほぼゼロになる。しかしイエローナイフの経済は、地元の鉱業と政府部門が支えていたため、都市機能は維持出来た。そして観光産業は2022年の渡航制限解除後、急速に回復して行く。
特に中国・韓国などのアジア市場の回復が大きかった。2023年以降になると、「質の高い体験型観光」への転換が進む。ではここイエローナイフでなぜ観光が成功したのか? それは ①晴天率が高いこと(雲が少ない内陸性気候) ②市街地から15〜30分で暗闇に包まれ、オーロラ観測には絶好立地だったこと
③空港が市中心部に近いことから、雪や永久凍土に覆われた極地にしてはアクセスしやすいこと ④安定した電力・宿泊インフラが整っていたことで、観光客の増加にもスムーズに対応出来たこと これらが、他の都市では及べない極地にしては“観光しやすい”条件となったのだ。

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