年金生活者とアバサー

ウミ

このアバサー、魚屋に行くとなんと一匹1000円近い高級魚。そんなアバサーが多い時には3~4匹は捕れる。簡単に、もとが取れてしまうのだ。調理法を簡単に紹介しよう。肛門からハサミを入れて口まで切る。そして皮は硬いから、ペンチで皮をハリごとはがしていく。はらわたは手で鈍的に剥離して取り除く。ただキモ(肝臓)と卵巣だけは美味しいので残しておいて一緒に煮込む。

この骨付きアバサーを味噌で煮込む。フーチバー(ヨモギ)で香りを加える。最後にショウガを刻むと、とてつもなく美味しい、アバサー汁の出来上がりである。とにかく旨いので、海が近くにある年金生活者のみなさん、是非試してほしい。ただでこんな美味しいものが食えるのだから、まだ日本の海は捨てたものではない。

中にはあっちから向かってくる獲物もいる。突いてくれと言わんばかりに。それがカワハギたち。特にムラサメモンガラは黄色と青のストライプで鮮やかだ。わりと個体も大きく、何しろあっちから向かって来るので初心者向きだ。よく捕まえることが出来る。多い時は7~8匹なんてざら。だけど注意してほしい種もいる。ゴマモンガラだ。これは攻撃的で人に喰いつく。喰いつかれる前に突いてほしい。

味の方はというと、アバサーより少し落ちる。何しろ調理が面倒くさい。調理法はアバサーと同じ。この魚も皮がものすごく硬いから、ペンチを使わないと剥げない。重労働なのだ。鍋汁の他に、煮つけでも食べることが出来る。

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