年金生活者とロバの耳

シゴト

ロバの耳は朝が早い仕込み人は4:00から製造員は6:00からの出社だ。眠気を我慢しながら、ベルトコンベアで運ばれて来る扇形の弁当箱に、担当した総菜を詰め込む。今日はやけにベルトコンベアの速度が速いぞ。気のせいか?私が睡眠不足なだけか。「あ、しもうた。一つ入れ忘れた」でもその弁当箱は、もう手の届かない距離まで流れている。「まあいいか。一つぐらい総菜が欠けていても」ここは、あきらめが肝心。完璧主義は捨てよう

そう思った瞬間遠方から怒声が。「今日は誰がこの総菜担当してるんだ!また入ってねえぞ!」ラインの責任者が怒っている。そうか、さっき入れ忘れたのは今日2個目だったのか。責任者の所にはすべての総菜の予備が準備されているから欠品を補完してくれるのだ。気を付けよう。また責任者に迷惑をかけてしもうた。

8:00までには、ほぼ弁当の製造が終わる。そしてうれしいことに、アルバイトにも、もれなく朝食付きだ。自販機でコーヒーを買って来て、ベルトコンベア近くのテーブルで総菜の残りのまかない食を食べる。米と味噌汁はおかわり自由だ。バイト仲間で話しがはずむ。ほとんどが学生だった

9:00までには、おのおの配達に出発する。それぞれに配送ルートが決まっており10か所くらいかな。途中の百貨店にもより、弁当以外のおにぎりなどの食品も配達する。私の担当は西新宿ルートだった。社のライトバンに荷物を載せていざ西新宿へ。西新宿といえば、もちろんBGMは「太陽にほえろ!」で決まりだ!配送先は、「代々木の司商事→東洋タクシー→東亜建設→新宿小田急百貨店→…」と決められたルートで順調に弁当を配達して行ったのだが…

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