年金生活者キャンプ

ブレイク

年金生活者キャンプといっても年越し派遣村や悲しいRefugee-Campではない。子供が出来たら誰でも憧れる家族4人での小さな夢のキャンプだ。月1回は行っていた。毎回行き先がちがう。だから毎回違う感動がある赤のワゴンRにテントやイス、テーブル、ランプ、寝袋、バーナー、食材、ジュースを積み込む。入りきれない荷物はルーフキャリアに載せる。もっと高くもっと高くと。

さらに自転車3台をバックドアにくくり付ける。タイヤがつぶれそうだ。完全に過積載状態である。これで高速も走れるのか? でもワゴンR660ccのターボエンジンで良く走った。急な山道もクーラー全開で登った。見上げたものである。昭和時代はキャンプブーム全盛だ。メジャーなキャンプ場は子供連れの家族で週末はどこも満杯。夕方から美味しそうなバーベキューの香りが、そこら中から漂って来る。何度嗅いでもいい香りだ。

でも山奥のあまり整備されていないキャンプ場が好きだ。深い森林の中で自然とともに過ごすひと時は、心を癒し明日への活力を生む。多忙で仕事に追われているからこそ、無理にでも時間を作って行く。テントを設営したり、バーベキューをしたり、急に雨が降って来たりと疲れるが、それ以上に得るものが多い。

子供の成長も確かめることが出来る。毎回ひとまわりたくましくなっている。その時々の感動もある。朝テントを開けると、大きな白いアヒルが何匹も立っていたり。ある時は夜中に大きなイノシシが残飯をあさりに来たり。その夜は交代で見張りに立った。子供にも交代で見張らせた。自分が眠ってしまったらみんながイノシシに襲われてしまう。子供ながらに責任を感じたはずだ。そして成長する

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