熱気球と年金生活者

タビ

クスリ漬け年金生活者が乗るべきものは熱気球。これに尽きる。ゆっくりと舞い上がりあとは風まかせどこにたどり着くかはわからないとにかく舞い上がること。あとはのんびりとした人生が続く。でもいつ落ちるかわからない。強風が吹いたら、すぐ吹き飛ばされる。まるでクスリ漬け年金生活者そのものだ。

早朝3時と朝は早い。バルーンはまだ横になって眠っている。いざバーナーに点火ジェット音にも似た爆音があたりの静けさを突き破る。真っ赤な炎があたりを照らし、昼間のような明るさとなる。そして炎の熱が全身を包む。10人乗りのゴンドラだから、引っ張る気球も巨大だ。上空の気流風速風向天候の観測からトルコ航空局「GO」サインが出たらしい。

カッパドキアの大地一面に寝ころぶ何十機もの気球。全てのバーナーが点火され轟音に包まれる。実に雄大な眺めだ。炎の光がまぶしい。何時間もかけて徐々に気球が起き上がる色とりどりの気球が鮮やかだ。見ていてもいつまでも飽きない。やがて夜が白んで来るころになると、熱気球はパンパンに膨れ上がる。ゴンドラを固定しておかないと引っ張られる。横滑りだ。スタッフが駆け回る。

さあゴンドラに乗り込むぞ。スタッフが重い人と軽い人の位置調整をして乗せる。前だけに横綱級の人が来たら、上空でゴンドラがバランスを崩してひっくり返るからだ。全員乗ったらバーナー全開。大丈夫、燃料切れにならないように予備のガスタンクも積んである。気球はゴンドラをぶら下げてゆっくりと上昇する。カッパドギアの空一面に、何十という気球が浮かぶのは、まさに壮大である。

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