スマホでしか見ることが出来ないオーロラに不満を残し、結局その日は終わった。ところがだ。ホテルに帰ってスマホの画像を見るも、何も映ってはいないのだ。でもこれは、よく考えればわかることかもしれない。肉眼で何も見えないのだから、まして写真に撮れるわけがないではないか。
しかし現地ガイドに否定された。肉眼では「今」の画像だけを網膜に焼き付けている。ところが写真は、露出時間を最長に設定することによって、過去から現在への蓄積された光をレンズで捉えることが出来るというのだ。その結果、かすかなオーロラの輝きも蓄積して見ることが出来るようになるらしい。
しかし、どうしても肉眼でオーロラを見たかった。ツアーの宣伝文句“オーロラ遭遇率95%”が、カメラのレンズ越しに捉えたオーロラでは困る。しかし、それはAurora Viewing Season-3に来た。この日は晴天だった。雲がない。絶好の条件と、みな期待する。その願いは叶った。
オーロラ鑑賞サイトに向かうアイスロードの上で、すでに天空にオーロラが舞っていたのだ。車両を停めて、いったんアイスロードの上に立つ。上空に緑色の帯がゆらめいている。オーロラは生き物のように、ゆらめくものだったのか。この時、初めて知った。肉眼ではっきりと見ることが出来たのだ。

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