プライベートビーチ

年金生活者と魔海

約2時間が経過。その時はもう、取り返しのつかないことになっているとは、まだ気づいていなかった。そろそろ帰ろうとして湾の外を見ると、サンゴ礁に白波が立つほどの高波が押し寄せていた。これはまずい。3mはあるだろう。いつの間にこうなったんだろう。...
プライベートビーチ

魔のプライベートビーチ

エントリーする現地に着いたら小雨だった。波高は前日の予測では1m程度。ところが今、ラジオでは今後波は3mに上がり、警報級の雨も予想されると言っている。しかし、私には耳に入らなかった。なぜなら、私が切り開いたエントリールートに通行止めのロープ...
ブレイク

年金生活者と最大瞬間風速70m

カーヌンは久々に強力な勢力でクスリ漬け年金生活者に迫って来た。気象庁が観測して来たところ中心付近の最大瞬間風速は70mもあったという。よく頑張って台風の中心まで行って来てくれた。気象庁の方も命懸けの仕事である。心から感謝する。ここは少し中心...
プライベートビーチ

年金生活者は強者

やはりクスリ漬け年金生活者は強かった。生活がかかっているからだ。獲物を逃がしたら最後、今度いつ獲物にありつけるかわからない。相手がウツボだろうとサメであろうと喰えれば構わない。相手に申し分ない。それにクスリ漬けだから、強力な抗不安薬のおかげ...
プライベートビーチ

クスリ漬け年金生活者とサメ

岩陰に大きなしっぽを見つけた。かすかに動いている。やったー! この大きさのしっぽだと魚体はかるく1mはあるぞ。それに相手はまだ気づいていない。まさに千載一隅のチャンスである。でも少し流線形なしっぽだ。見たことない。しかし、仕留めてみればわか...
プライベートビーチ

年金生活者とスピアフィッシング

マリンジェットに、無残にもはね飛ばされ意識を失った薬漬け年金生活者はさまよっていた。ビーチにさまよい、トラウマにさまよって1年半が過ぎ去った。そして復讐に燃えて蘇ったのだ。イタリア直輸入の超強力なスリングスピアガンSalvimarを手にして...
プール

年金生活者そんなにじゃまか! 夏

クスリ漬け年金生活者の夏は暑い。いや苦しい。戸外に出ると動悸や頭痛が多発する。梅雨明けとともに34℃の日々が続く。夜間も28℃までしか下がらない。命が危険な暑さ。これが10月末まで続くのだから、熱波で亡くなる年金生活者も多い。ブタの先輩はど...
ウミ

跳ね飛ばされた年金生活者

「泳いで戻れる」と言ったので、大丈夫だと思ったのであろうか。そこには、マリンジェットにはね飛ばされて、無残にも海中に漂っているクスリ漬け年金生活者がいた。もう生産性がないから救助してくれないのか。それとも同じ業者の人があとから助けに来てくれ...
ウミ

年金生活者とマリンジェット

不運は時と場所を選ばずして起きるものだ。でも実際は幸運だったのかもしれない。こうしてまだ生きているんだから。でも思い出すのもイヤな出来事なんだ。忘れたい。いつものように、いつもの場所で魚を潜って突いていた。その日は夏真っ盛りで観光客もいっぱ...
ウミ

年金生活者は毒針も喰らう

しばらく不漁が続いていた。何かいないか探したが海底にハゼくらいしかいない。しばらく食っていない。今日は何としても食材を持って帰らねば… そこに現れたのが岩陰にたたずんでいるバタフライ。チョウのように優雅に赤と黒の縞模様の羽をゆっくりと動かし...