南国の洋上にポツンと浮ぶ亜熱帯の島。その内陸部に、その楽園はある。そこを訪れたものは、誰しも魅了されて虜となってしまう。南海の島の夜に、こんなにも心を奪われる景色があるとは思ってもいなかった。訪れたのは、南洋開発のイルミネーション。
このイルミネーションは、2025年イルミネーションアワードで第1位を受賞している。昼間は南洋植物が広がる癒しの楽園である。大空を鳥が舞い、地上をアヒルが走り回る。そして池では鯉が飛び跳ね、カメがゆっくりと泳ぐ。それが夜になると、その姿はまるで別世界へと変わるのだ。
園内へ足を踏み入れた瞬間、目の前いっぱいに広がる無数の光。ヤシの木々は黄金色に包まれ、水辺には幻想的なリフレクション。まるで光が植物に命を吹き込んでいる。光の点滅の速さが刻一刻と変わり、数々の南洋植物が躍動をはじめる。いままで鯉が飛び跳ねていた池は、鮮やかなグリーンの蓮の葉で輝きだす。
圧巻はピンクの閃光きらめく光のトンネル。ゆっくり歩いているだけなのに、まるで物語の中へ迷い込んだような感覚になる。出口が見えないほど長いトンネル。莫大な予算がつぎ込まれている。その彼方には子どもたちの声、恋人同士のささやき、そして静かなサウンドが全身を包み込む。それぞれが、この空間で特別な時を過ごしていた。

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