「①発電ブレーキ」とは何か? 発電ブレーキとは、EF63の場合通常は、㋑電気を流す ㋺モーターが回る ㋩車輪が回る となる。ところが下り坂では逆に、㋑車輪が回る ㋺モーターが回される ㋩発電機になる のだ。すると発電するための抵抗が生まれ、列車が減速出来る。
では発電した電気はどうするのか?EF63では発電した電気を車内で使うのではなく、屋根上の大きな抵抗器で熱として放出するしくみとなっている。現代から見ると、回生エネルギーとして使わないのは、なんともったいないことか、と思うだろう。
しかし、当時回生技術そのものは開発されてはいたが、現代のように広く普及はしていなかった。また当時の国鉄の主力電車、101系・151系・153系などは、現在のような半導体制御ではなく、抵抗制御やタップ制御の時代。そのため安定した回生制御はまだ難しい技術だった。
また、回生した電力の受け手がいないと、架線電圧上昇、回生失効 が起こる。国鉄技術者が恐れたもの、碓氷峠で最も避けたかったのは、「ブレーキ力が突然なくなること」だった。回生ブレーキは受け手がなくなると効かなくなる可能性もあるのだ。

コメント