次に「③空気ブレーキ」とは何か? 空気ブレーキとは、圧縮した空気(圧縮空気)を使って列車を止めるブレーキのことだ。現在の鉄道車両のほとんどで使われている、基本的なブレーキ方式である。ただ自動車のブレーキとは少し違う。自動車は運転席から油圧でブレーキをかける。
しかし列車は、何両も連なっており、その全長は200m以上になる。このため、油圧では現実的ではない。ブレーキをかけたとしても、200m先の車両まで油圧が届くのには、それなりの時間がかかってしまう。油圧では車両ごとにタイムラグや圧差が生じてしまうのだ。そこで、列車では代わりに圧縮空気を利用する。
機関車や電車には、常にコンプレッサー(空気圧縮機)が搭載されている。EF63にも例外ではなく、大型の空気圧縮機が搭載されている。実は列車の空気ブレーキは、面白い特徴があるのだ。それは、空気を入れてブレーキをかけるのではないのだ。逆なのである。
通常時は常にブレーキ管に空気が満たされている。ブレーキ管に空気が満たされることによって、ブレーキは緩解(解除)状態を保たれる。空気ブレーキを作動させるには、運転士がブレーキ弁を操作する。シューッと音がして、空気が抜けてブレーキ管の圧力が下がる。すると全車両のブレーキが作動する仕組みだ。

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