そもそも38番高速分岐器の名称、「38番」はどこから由来するのか? 「38番」の38とは、分岐器の角度を表す数字ではなく、「フログ番号(frog number、ノーズ番号)」と呼ばれる比率に由来する。38番とは「1対38」の勾配を示すのだ。分岐器ではレールが左右に1だけ離れる間に、前へ38進む。
つまり、前へ38 m進む間に横へ1 mだけずれる、という非常に緩やかな分岐なのだ。すなわち、38番分岐器の分岐角は約1.5度という非常に小さな角度になる。ちなみに8番分岐器では7.1° 26番分岐器では2.2°だ。番数が大きくなるほど分岐角度は小さくなる。
では、「38mで1mずれる」のに、なぜ全長は150mにもおよぶのか? ここが面白いところである。「1:38」というのは、クロッシング部の角度を定義するための比率であり、分岐器全体の長さを直接表しているわけではない。実際の38番分岐器には、①トングレール(可動レール) ②リードレール
③クロッシング(ノーズ) ④ガードレール など多くの部分があり、高速走行のためにそれぞれを長く設計する必要がある。その結果、分岐器全体の長さは約150mにもなるのだ。この「38番分岐器」は、北陸新幹線のほかに、成田湯川駅(成田スカイアクセス)にも採用されている。


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