追憶碓氷峠 35

タビ

それでは、38番高速分岐器とはいったい何か? 分岐器の「○番」は分岐角の緩やかさを表す。例えば、12番分岐器 18番分岐器 26番分岐器 38番分岐器 というように数字が大きくなるほど、①分岐角が小さい ②カーブが緩やか ③高速で分岐できる という特徴があるのだ。

38番高速分岐器は日本では最大で、最高速度を許容する分岐器である。それは非常にゆるやかに曲がるため、高速で通過出来る。営業運転として160km/h分岐器の通過を実現している。新幹線建設時、それまでの26番分岐器ではより高速での通過に限界があったのだ。

そこで、鉄道総合技術研究所・日本鉄道建設公団・東日本旅客鉄道が共同開発したのが38番高速分岐器なのだ。これは世界でも非常に高いレベルである。ただし、デメリットもある。それは、分岐器は番数が大きくなるほど、①分岐距離が非常に長くなる ②建設費が高くなる ③保守が難しくなる ④転換装置も大型化するのだ。

では実際に38番高速分岐器はどれくらいの長さなのか?それは非常に巨大で全長は約135〜160mにもおよぶ。つまり、新幹線車両(約25 m)5~6倍もの長さがある。これはカーブを極限まで緩やかにしているためだ。また最大の特徴として、「可動クロッシング(ノーズ可動)」があげられる。

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