追憶碓氷峠 20

タビ

なぜそんな面倒な方式を採用したのか?それは安全に万全を期すためである。例えば列車が何らかの理由で分離したら、ブレーキ管が破断する。すると空気が一気に抜ける。その結果、全車両に非常ブレーキがかかるという仕組みだ。つまり、ホースが切れたら止まるように作られているのだ。

EF63空気ブレーキについて。碓氷峠では、発電ブレーキだけでは足りず、この空気ブレーキも併用された。下り坂ではまず ①抑速ブレーキ(発電ブレーキ)で速度を維持する。 次に必要に応じて ②空気ブレーキ を追加する。そして非常時は ③電磁吸着ブレーキ も使用するという多重防御だった。

なぜ空気ブレーキだけではダメなのか? それは、軽井沢→横川は約11kmの連続する下り坂。もし空気ブレーキだけを使うと、①ブレーキシューが高温になる ②摩耗する ③効きが低下する という危険があるのだ。 次にこの空気ブレーキの作動方法を見て行く。

EF63では車のようなディスクブレーキではなく、踏面ブレーキ(とうめんブレーキ)が採用された。車輪の踏面(レールと接する面)にブレーキシューを押し付けて制動する方式だ。ブレーキシュー(制輪子)は主に鋳鉄で作られており、金属の車輪に押し付けられることで、徐々に摩耗するつくりになっていた。

コメント

タイトルとURLをコピーしました