約2時間のフライトだった。巨体のフライトアテンダントが笑顔を振りまいて、エサを配ってくれた。極寒に住む人は、皆アザラシのように太っている。あれくらいの皮下脂肪を蓄えていないと、イエローナイフでは暮らせないというのか。-40℃だからな。そちらの方が、記憶に残って、何を食べたかは、記憶にない。
イエローナイフが近づくと、それまで短パン・半袖姿だった欧米人が、にわかに焦り出した。そしてスクット立ち上がり、着替えだした。それにつられて、周りの衆も着替え始める。狭い機内は、まるでロッカールームのような混雑だ。スーツケースを空ける人、防寒具を取り出す人、ブーツ、手袋、耳当てを装着する人。
そしてホッカイロを貼り付けだすのは、日本人だけだ。恥ずかしい!尻に貼ったり、頸に貼ったり、おでこにまで貼っている。そういう私も、貼るカイロをへその下と、背中の腰部に貼った。体を温めるのに、最も効果的な貼る場所は、チャットGPTが教えてくれた。極暖ヒートテックのインナーにメリノウールのソックス。
手袋、ネックウォーマー、バラクラバとで身を覆うと、遠く信州の極寒の冬を想い出した。学校に着いても、手がかじかんで、ボタンが外せないのである。皆、我先にと石炭ストーブの周りに陣取る。あれでも-18℃。ここイエローナイフは、寒波が来たら-40℃なのだ。比較にならない!

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