JR小海線の現在の主力車両はキハ110系。1991年から導入された一般型気動車で、現在の小海線の中心車両となっている。おもに1両編成や2両編成で細々と寂しく走っている。まさにローカル線の鏡! ただこのキハ110系は、ただものではない。
八ヶ岳高原の急勾配を登るため、かなり強力なエンジンを積んでいるのだ。その動力源は、DMF13HZA(新潟鐵工所製)またはDMF14HZA(カミンズ製NTA855-R4)である。ともに連続定格出力420 PS/2,000 rpm、排気量は13,300ccを誇る。
いずれも直列6気筒、直接噴射式エンジンで、排気タービン過給機、吸気冷却器付きであり、これを1台搭載している。乾燥重量はキハ40系のDMF15HSAの2,720 kgに対して1,365 kgとなっており、従来の国鉄型エンジンより小型・軽量化が図られている。
キハ110系の50 km/hでの動輪周引張力は約1,300 kgで、キハ20系の約600 kgやキハ40系の約800 kgと比較して大幅に向上している。キハ100系・110系とも25 ‰の上り勾配で、補器負荷100 %・乗車率100 % でも60 km/h 以上の均衡速度となっている。エンジンを吹かしながら登坂する音は、鉄道好きにはたまらない。

コメント