イエローナイフ空港は地方のローカル空港。小さな空港だから、ボーディングブリッジなんてない。だから、乗客は皆、-40℃の凍り付いた滑走路を歩いて、ターミナルビルに向かうしかない。機内の服装では、寒暖差でヒートショックを起こし、倒れる者が続出するという。
-60℃対応のレンタル防寒具3点セットは、まだ手元にない。日本で準備出来る防寒具のみで、この寒風吹きすさぶ滑走路に出なければならない。凍り付いたタラップから、滑り落ちる乗客もいるらしい。路面もアイスバーンのごとく、凍り付いている。転倒したら、即骨折だ。
さらに吹雪の夜だと、滑走路内で道に迷う乗客も出るという。運悪くホワイトアウトで道に迷ったら、凍死も覚悟しなければなるまい。戦慄のイエローナイフ空港には、現地時間00:09に降り立った。極寒の真夜中だ。地上気温はなんと-30℃。
ドアが開くと同時に、強烈な冷気が機内を襲う。外は小雪が舞う。凍りついた手すりにぶら下がりながら、へっぴり腰でタラップを降りる。降り積もった雪の下から、カチカチに凍り付いた路面が姿を現した。みんな一列になって、身をかがめてターミナルビルをめざす。途中、救急車も待機していた。幸いなことに、周囲で倒れる人はいなかった。

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