プライベートビーチ

クスリ漬け年金生活者の祈り

私はもう、「もし生きて帰れたら何をしようか、拾った命を何に使おうか」と、いい意味で前向きな考えにもっていくようにした。91歳の母親よりも早く死ぬなど、これほど親不孝はない。母親はクリスチャンであり、私が隔週で教会へ付き添っている。「神様どう...
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クスリ漬け年金生活者と灯台

もしかして、満潮が近づいているからなのではなくて、波高がより高くなって来てしまっているのではないか。イヤな考えが支配した。明朝起きて、波高が今日よりもっと大きくなっていたらどうしよう。完全にOUTだ。戻れない。人生終わりだ。抜き差しならない...
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年金生活者とジェットルート

今日は9:15が干潮だったから、明日は10時くらいか。正確な時間を調べて来なかったことに後悔した。その時しか、もうチャンスはないと思った。どんなに波が高くても、干潮ならば少しは望みはある。また遊漁船が来るかもしれない。その時に救助を求めるこ...
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年金生活者と2023年06月13日

2023年6月13日(火曜日)も残すところあと数時間。クスリ漬け年金生活者の命もあと数時間。こんなことにはならないでほしい。祈るのみである。ところで視点を変えて、この日がどんな日と占いでは言っているのか、後になって調べてみたので、参考までに...
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年金生活者とハブとの闘い

しかし現実はハブの心配だ。夜行性だからそろそろ起きるころだ。ヤツは赤外線の熱センサーを持っているから、私の熱源を察知して近づいて来るかもしれない。ここで咬まれてしまっては、助かる命も助からない。病院に行くどころか、人に助けを求める手段もない...
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年金生活者と朝の来ない夜

何か全身が暑い。全身が海水でズブ濡れなのだが、暑くて、暑くてたまらない。思い切って、ウエットスーツの背中のジッパーをおろして、両手だけを出したら少しは楽になった。ウエットスーツは体にピシッとフィットするのできついのだ。それで体温を逃さないよ...
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年金生活者ついに野営に

しかし思っていたよりも事態は深刻だった。そうだ水がないのだ。ソルティライチが500mlの1/3程度。これが今ある全水分だ。1時間以上も全力でジャングルをさまよったから、喉がカラカラである。しかも厚手のウエットスーツなので全身汗だくである。6...
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クスリ漬け年金生活者と浜辺

気づくと呼吸も速いし脈も速い。このままでは体力を消耗してしまう。私は冷静になるために、その場にあおむけになった。そして眼を閉じて深呼吸を繰り返した。「ここは富士山の樹海ではない。歩いて入ったのだから、必ず歩いて出られる。それに出口の正確な方...
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年金生活者と出口のない密林

浜辺へ戻る決断はしたものの、どちらに進めばいいかわからない。あたりは真っ暗闇だし雨も降り出して来た。私は2年前のことを思い出した。密林の中から、どうやって抜け出せたか。私はダイビングキャップを外した。両耳が出た。これだ!遠くに波の音が聞こえ...
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年金生活者ジャングルで遭難

どれくらい時間が経ったろうか。気がつくとあたりはもう真っ暗だった。「このまま密林から出られず、力尽きて野垂れ死にするのか」イヤな考えが頭をよぎった。陸路で密林を強引に横切り、畑まで出られたらと思ってみたが、この状況では明らかに無理だ。このま...