最も現実的なのは、「EF63+旧型客車・電車方式を残す」ことだった。しかし、ここでも問題が浮上した。それは、EF63の維持費である。現行のEF63は、1960年代に製造されたもので、すでに製造後35年近くも経っている。さらに、その重量は108tと極端に重い。そして直流電気機関車である。
さらに路線には、EF63専用の設備が多数設置されている。第三セクターがこれを引き継ぐ場合、EF63の車両更新・部品製造・検査設備などが、大きな負担となるのだ。そして、第三セクターとして成立するには、乗客数が最大のポイントとなる。当時の主な需要を分析すると:①通勤-ほぼなし
②通学-少ない ③地元移動-少ない ④観光-ここがターゲットである。しかし新幹線開業後は、東京→軽井沢間が約1時間になる。すると観光客の多くは、東京→軽井沢(新幹線)を選ぶことになる。横川経由で峠を越える必然性は低下するのだ。
もし残した場合の収支イメージを想定してみよう。仮に第三セクター化した場合、年間利用者を仮に、100万人としても、平均運賃500円なら、100万人 × 500円= 5億円の売上となる。しかし、年間維持費として、電力・車両検査・線路保守・人件費・トンネル・橋梁管理 で数億円以上必要となる。

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