信州の山あいにたたずむ姨捨駅は、日本でも屈指の絶景駅として知られている。標高約550メートルの高台に位置し、ホームに立つと善光寺平の広大な盆地が眼下に広がる。その眺めは古くから多くの旅人や歌人を魅了し、「日本三大車窓」のひとつにも数えられている。
昼間は千曲川が銀色に輝き、田園風景の向こうに北アルプスや長野市街を望むことができる。四季折々の表情も美しく、春の新緑、夏の濃い緑、秋の黄金色の稲穂、そして厳しい冬の雪景色が訪れる人を迎えてくれる。この篠ノ井線は明治時代に開通した。松本盆地と善光寺平を結ぶ。
姨捨駅の大きな特徴は、全国的にも珍しいスイッチバック駅であることだ。急こう配を克服するため、列車は一度進行方向を変えながら駅へ出入りする。この独特な運転方式のおかげで、列車はゆっくりと高度を上げ、乗客は車窓いっぱいに広がる善光寺平の景色をじっくり楽しむことができる。
まさに鉄道技術と絶景が織りなす特別な場所である。そして夜になると、姨捨駅はさらに幻想的な姿を見せる。眼下に広がる長野市街の無数の灯りは「田毎の月」と並ぶ名景として知られ、その輝きはまるで地上に散りばめられた星々のようだ。そして反対方向の奥深い山々には、あの「きつね火」が、たびたび目撃される。

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