追憶碓氷峠 47

タビ

ここでまた耳新しい装置が出て来た。「自動気密装置」とはなんぞや? その前に、 先頭車の構造から説明する。E7系の先頭部は約9.1mもある。これは時速320kmで走行するE5系(東北新幹線 はやぶさ)の15mに次ぐ長さである。この長いノーズは ①空気抵抗低減 ②トンネル微気圧波(トンネルドン)の低減 

③運転席保護 を兼ねている。また運転台後方には、衝撃吸収構造も設けられ、安全性が高められている。そして「自動気密装置」がある。これは新幹線の快適性を支える上で、非常に重要な技術である。自動気密装置(Automatic Cabin Pressure Control)は、航空機の与圧装置に匹敵する。

トンネルに高速で進入したときに、車内の気圧変化を最小限に抑え、乗客が耳の痛みや不快感を、感じないようにするシステムである。特に北陸新幹線「あさま」「かがやき」が走る区間では、長いトンネルが連続するため、なくてはならない装置だ。

例えば東京~長野間では、碓氷トンネル・第2高峰トンネル・五里ヶ峯トンネル など、数kmから10kmを超える長大トンネルが続く。列車が260km/hでトンネルに入ると、先頭車がトンネル内の空気を圧縮する。このため強大な圧力波(ピストン効果)が発生してしまう。車外の気圧は一瞬で変化するのだ。

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