追憶碓氷峠 43

タビ

現在の北陸新幹線「あさま」で使用されるE7系・W7系は、12両固定編成で運用されている。このうち動力車10両・付随車2両(10M2T)となっている。つまり、1号車…先頭車(モーターなし) 12号車…先頭車(モーターなし・グランクラス) 2~11号車…すべてモーター付き という大胆な構成だ。

なぜ動力車が10両も必要なのか?それは、北陸新幹線最大30‰(パーミル)という急勾配を、高速で走行するためなのだ。例えば高崎~軽井沢間には、連続した急勾配が存在している。この区間で、総重量約450トンの12両編成の車体を、 時速260kmで走らせ、さらに加速まで行なわなくてはならない。

これには、非常に大きな駆動力が必要となる。そのためE7系は編成の約83%が動力車という、新幹線の中でも非常に高いMT比(10M2T)を採用しているのだ。しかも、万一故障で2両ユニット分の主回路が停止しても、残る6両の電動車だけで、30‰勾配から起動できるよう設計されている。

鉄道ファンの間では、この構成を見て「先頭車以外は全部モーター車」と言われることもある。E7系のモーター出力は、1基あたり約305kWを持つ。したがって、1両に4基搭載されており、305kW × 40基=12,200kW となる。これは約16,600馬力に相当する。

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