追憶碓氷峠 50

タビ

このようにE7系では、各車両に空調・換気系統がある。それぞれが、自分の車両の圧力を監視し、調整している。ただし、列車全体の制御システムとも連携しており、「この列車は今からトンネルに入る」という情報を共有して、各車両がほぼ同時に気密モードへ切り替わるのだ。

新幹線は、全車両が協調して気密制御を行い、編成全体の車内圧が、できるだけ均一になるように設計されている。さらに興味深いのは、トンネル内ですれ違う瞬間だ。トンネル内でE7系同士が260km/hですれ違う瞬間は、車体の左右に非常に大きな圧力変動が発生する。

それでも乗客がほとんど気付かないのは、気密構造だけでなく、空調制御車体強度が一体となって働いているからである。北陸新幹線260km/hE7系同士なら、相対速度は520km/hにも及ぶ。この瞬間、トンネル内では非常に大きな圧力変動が発生する。

そのため、トンネルの連続する北陸新幹線では ①車体の強度 ②窓ガラスの強度 ③ドアの気密構造 ④自動気密装置 ⑤先頭車の、よりロングノーズ化    など 大きな圧力変動が起きても、乗客が不快に感じないように設計されている。これらは日本の新幹線の、設計技術の高さがよく分かる一面である。

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