もう、「鉄道マニア向けの小さなツアー」という段階を、すでに超えている。しかも、これで終わりではない。そして、さらなる広大な構想が待つ。注目するのは、「鉄道を失った横川」ではなく、「日本で唯一の碓氷峠鉄道遺産を持つ横川」への発想転換である。
現在の安中市は、さらに一歩進めて「碓氷峠鉄道施設群の世界遺産登録」を目指している。これは、もし実現すれば横川の価値を、国内観光から世界規模へと、引き上げる可能性がある。これは、かなり本気度の高い動きである。しかも、単に「めがね橋を世界遺産に」という話だけではない。
安中市が狙っているのは、碓氷峠という難所を、克服してきた鉄道技術の歴史そのものを、世界的価値を持つ「鉄道産業遺産」として評価してもらうことである。現在の安中市の取り組みは、「世界遺産に登録したい」→「有識者に世界的価値を検証してもらう」→「登録戦略を研究する」→「国内外への発信を始める」という段階だ。
2024年に8名体制の「碓氷峠鉄道施設群世界文化遺産登録有識者会議」を正式に発足させた。そして、2026年度には国内の世界遺産・類似事例の現地視察を行い、さらに文化遺産だけでなく、「複合遺産」も視野に入れて調査研究している。2026年6月には世界遺産登録推進のPRロゴ決定に至っている。


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