追憶碓氷峠 29

タビ

また、ここ横川機関区が担当する列車は、何も「あさま」だけではない。金沢行きの特別急行「白山」489系電車も担当する。この489系も「あさま」と全く同一ではないが、協調運転装置が搭載されていた。だから「白山」も協調運転が行えた。

問題は客車列車である。客車は“自力で走れない”。だいたいがEF62によって牽引されて来る。急行「妙高」「能登」・寝台特急「北陸」・普通客車列車などだ。信越線の平坦部分をEF62が高速で牽引して来る。しかしEF62は碓氷峠を登れない。

これらは、EF62をつないだままEF63粘着運転碓氷峠を越えていた。横川発軽井沢向けの、碓氷峠越え車両編成は、こうだ。先頭に今まで牽引して来たEF62。次に客車。最後尾にEF63が2両。補機として粘着運転で峠を押し上げるのだ。EF62は余分だったが、軽井沢ですぐに牽引出来るように、あえてそのままにしたという。

このときEF62はまったく動かないと重すぎる。そこで自走するくらいの、「かるく力行」にした。しかし協調運転とは異なり、この粘着運転は全く不利だった。その理由は ①全重量をEF63が負担 ②加速が悪い ③制動余裕が少ない ④連結器負担が大きいからだ。

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